感染性胃腸炎はウイルスや細菌に感染することで引き起こされる胃腸炎の総称です。主な症状は腹痛・嘔吐・下痢などで、病原体の種類によっては血便や重篤な合併症を引き起こすものもあります。原因となる病原体の感染は、感染者からの接触感染や、汚染された食品を摂取することによって引き起こされます。自身や家族が感染しないようにするには、どうしたらよいのでしょうか。予防法や注意点などを、正しく知っておきましょう。

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感染性胃腸炎とは

感染性胃腸炎とは、細菌やウイルス、寄生虫などに感染することによってきたした胃腸炎の総称です。感染した病原菌によって症状は異なりますが、多くの場合腹痛、下痢、吐き気、嘔吐、発熱などがみられます。乳幼児や高齢者などは脱水症状や電解質異常をきたしやすく、重症化しやすいので注意が必要です。

感染性胃腸炎の原因となる病原体には、細菌性のものでは腸炎ビブリオ、病原性大腸菌、サルモネラ、カンピロバクタ、ウイルス性のものではノロウイルス、ロタウイルス、腸管アデノウイルスなどが挙げられます。重症化するケースの9割近くが細菌性といわれています。

主な感染経路は病原体に汚染された食物を摂取することや、感染者からの糞口感染(便中に含まれる病原菌が手などを介して口に入ること)です。原因となる食物の種類は病原体によって異なります。
感染性胃腸炎とは

感染性胃腸炎

原因と感染経路は?
病原体に感染する

感染性胃腸炎の原因となる病原体には、ウイルス、細菌、寄生虫などがありますが、主な感染経路は経口感染で、これらに汚染された食品を摂取することで感染します。
東京都感染症情報センター » 感染性胃腸炎(ウイルス性胃腸炎を中心に) infectious gastroenteritis

病原体に触れた手から

病原体のついた手から感染する接触感染もあります。感染している人の便中や吐物の中に含まれる病原体が手などに付着し、口に入ることによって二次感染を引き起こすこともあり、これを糞口感染といいます。胃腸炎の症状が回復しても、その後1週間程度はウイルスの排出が続くとされているため注意が必要です。
感染性胃腸炎

ノロウイルスなどによる感染性胃腸炎の予防について

飛沫感染

ノロウイルスやロタウイルスは、感染した人の咳やくしゃみなどからうつる飛沫感染の可能性もあるとされています。特に感染者の唾液には病原菌が含まれている可能性が高いため、注意が必要です。
感染性胃腸炎

感染性胃腸炎の原因と特徴
ノロウイルスによるもの

ノロウイルスの感染パターンはヒトからヒトへ感染するパターンと、ウイルスに汚染された食品を摂取することによる食中毒のパターンがあります。いずれも口からの感染である経口感染です。感染源となる食品では生の魚介類や、生・半生の肉類、生卵などが挙げられます。

感染力が強く、数十個程度の極微量のウイルスであっても感染性胃腸炎を発症する可能性があります。ノロウイルスによる感染性胃腸炎は年間を通して発症する可能性がありますが、最も流行するのは冬季です。毎年流行がみられ、患者数は年間1万人を超えており、最も多い食中毒の原因です。

症状は突然始まる嘔吐と下痢のほか、筋肉痛や頭痛を生じることもあります。発熱は20~30%の頻度でみられます。血便は滅多にみられません。合併症としては、稀に脳炎・脳症をきたすことがあります。

症状回復後も1週間程度は便中にウイルスが排出され続け、感染源となります。中には1カ月ほど排出されるケースもあるようです。一度かかると免疫ができますが、半年後にはなくなってしまうため毎年かかる可能性もあります。
感染性胃腸炎

感染性胃腸炎

ロタウイルスによるもの

ロタウイルスは乳幼児がかかりやすい感染性胃腸炎です。日本では年間の死亡者数は10人程度ですが、世界では発展途上国を中心に、年間約50万人の子どもがロタウイルスによる胃腸炎で死亡しているとされています。流行時期は12月~4月です。

症状は嘔吐や下痢、発熱ですが、ロタウイルス胃腸炎では白色調から薄い黄色の下痢便が出て、発酵したような酸っぱい異臭がするのが特徴です。主な感染経路は糞口感染で、症状回復後も数週間から1カ月は便の中にウイルスが排出されます。一度かかってできた免疫は長期間持続し、2度発症することは稀です。かかっても、比較的軽症で済みます。
感染性胃腸炎

サルモネラ菌によるもの

サルモネラ菌は自然界に広く生息する細菌で、爬虫類や両生類、哺乳類、鳥類などが持っています。感染をきたす可能性のある主な食べ物は、生卵、生・半生の肉、魚介類などです。特に卵の殻に菌が付着している可能性が高いので、卵を取り扱う際は注意が必要です。

症状は吐き気、嘔吐、腹痛、下痢、38度以上の発熱などで、下痢は1日10回以上の水様性下痢となるほか、血便がみられることもあります。症状は3~4日程度持続しますが、1週間以上に及ぶこともあります。小児や高齢者では重症化しやすく、回復も遅れる傾向にあります。

サルモネラ菌によって感染性胃腸炎を発症するには、サルモネラ菌が100万~1,000万個と比較的多量の菌が必要です。しかし小児や高齢者など、抵抗力が弱い人では少量の菌でも発症することがあります。
IDWR:感染症の話 サルモネラ感染症

腸炎ビブリオによるもの

腸炎ビブリオは夏場7~9月頃に多発する細菌性食中毒の主要な原因菌です。主な原因食品は魚介類や、その加工品です。寒さに弱く10度以下では発育できず、また熱にも弱いため煮沸すれば完全に死滅します。

主な症状は、腹痛や下痢で、しばしば発熱や嘔吐などもみられます。稀に血便がみられることもあります。腹痛などの症状のピークは1~2日程度で過ぎますが、高齢者では低血圧や心電図異常などがみられることもあり、死に至った例もあります。
IDWR:感染症の話

カンピロバクターによるもの

カンピロバクターは哺乳類や鳥類など、あらゆる動物が保菌しています。鶏肉や牛レバーなどのカンピロバクターに汚染された食品や、飲料水の摂取、また動物との接触によっても感染します。100個程度と少ない菌量でも感染が成立するとされています。

カンピロバクターによる食中毒は日本で発生している食中毒の中で、発生件数が上位を占める食中毒です。細菌性胃腸炎の中では、最も頻度が高いとされています。感染すると2~5日間のやや長い潜伏期間を経たのちに、下痢、腹痛、吐き気、嘔吐、発熱、頭痛などを生じます。

発熱は一過性で、1~2日程度で解熱することが多いです。多くの場合1週間程度で治癒しますが、小児や高齢者などでは重症化の危険性が高いとされています。

重症化すると、自分自身の神経を襲う「ギラン・バレー症候群」という病気を発症することもあります。手足・顔面神経の麻痺や呼吸困難になり、入院を余儀なくされます。
カンピロバクター食中毒予防について(Q&A)

横浜市衛生研究所:カンピロバクター感染症について

「どんな病気」ギラン・バレー症候群( Guillain-Barr syndrome )と呼ばれる神経の病気で、…… カンピロバクター感染症がきっかけとなっています。までを参照。

腸管出血性病原性大腸菌によるもの

腸管出血性病原性大腸菌は、ベロ毒素を産生する大腸菌です。ベロ毒素は腎臓、脳、血管などに障害をきたす強力な毒素で、極僅かな量でベロ細胞(実験に使用される培養細胞)を殺してしまうことからベロ毒素と名づけられました。腸管出血性病原性大腸菌の感染力は非常に強く、僅か数個から数十個という少量の菌が体内に入っただけで発症します。胃酸に強く、ほとんどが死滅せずに腸へ達するためです。

重症例では腸管出血性病原性大腸菌感染に引き続いて「溶血性尿毒症症候群(HUS)」を発症することがあり、腎機能や神経学的障害などの後遺症を残す可能性があるほか、死に至ることもあります。溶血性尿毒症症候群を発症した場合、致死率は1~5%とされています。

3~5日の潜伏期ののち、激しい腹痛を伴う水様の下痢を生じ、血便となる出血性大腸炎を呈します。血便は次第に悪化し、便成分が少なく血液そのものが排出されるようになります。その後数日から2週間以内に、6~7%が溶血性尿毒症症候群や脳症などの重篤な合併症を生じるとされています。

腸管出血性病原性大腸菌はO-157が最も多く、O-26とO111がそれに次ぎます。O-157をはじめとする腸管出血性病原性大腸菌は汚染された食べ物を経口摂取することで感染します。原因となる食べ物で最も多いものは生肉ですが、井戸水などの飲料水による事例もあります。

腸管出血性病原性大腸菌は牛や豚などの大腸に生息しているため、生肉に付着している可能性があります。これまでも腸管出血性病原性大腸菌による集団食中毒の事例はありましたが、平成23年に焼肉チェーン店で発生した食中毒を機に、平成24年7月から感染の危険度が高い牛の生食用レバーの提供が禁止されました。
腸管出血性大腸菌感染症とは

感染性腸炎|大腸の病気|大腸・肛門の病気について|日本大腸肛門病学会

腸管出血性大腸菌による食中毒について|富山県

黄色ブドウ球菌によるもの

にきびや水虫などに存在する化膿性疾患の代表的な起因菌である黄色ブドウ球菌は、食中毒も引き起こします。健康な人でも喉や鼻に常在する菌ですが、食べ物の中で増殖する際にエンテロトキシンという毒素を産生するため、この毒素を食品と一緒に体内に摂取することで胃腸炎症状が引き起こされます。

黄色ブドウ球菌自体は熱に弱いのですが、エンテロトキシンは100℃で30分間加熱しても分解されません。そのため一度黄色ブドウ球菌に汚染された食べ物であれば、あらゆる食品が原因となります。

最も多いのは穀類で、おにぎりが黄色ブドウ球菌による食中毒発生件数の4割を占めています。1~5時間程度の潜伏期間ののち、吐き気、嘔吐、腹痛などが生じます。下痢を伴うこともあります。発熱はほとんどみられません。
食中毒を起こす微生物 黄色ブドウ球菌|「食品衛生の窓」東京都福祉保健局

セレウス菌によるもの

セレウス菌は主に土壌に存在する細菌で、自然界に広く分布しています。農作物を汚染している可能性が高く、米や小麦などを原料とする食品による食中毒が全体の7割を占めます。

セレウス菌は食品中でエンテロトキシンをはじめとするいくつかの毒素を産生し、その毒素の種類によって下痢型、嘔吐型の2つのタイプに分類されます。日本では嘔吐型が大半です。セレウス菌は食品の中では芽胞の形で存在するため、死滅させるには100℃で27~31分間の過熱が必要となります。
食中毒を起こす微生物 セレウス菌|「食品衛生の窓」東京都福祉保健局

ウェルシュ菌によるもの

ウェルシュ菌は動物・人間の腸内や、土の中などにいる菌ですので、生肉や生野菜などに付いていることがたまにあります。熱にとても強いので、調理をしてもウェルシュ菌が死なない場合があり、芽胞が生き残ると調理した食べ物の中で存在することがあります。

ウェルシュ菌は酸素を嫌う「嫌気性菌」です。調理した食べ物の中は酸素の量が少ないため、ウェルシュ菌が増殖しやすい環境といえます。そのため、学校の給食や飲食店の大量に作る食べ物の中にいることがあり、ウェルシュ菌による食中毒を集団感染することがあります。

肉類、魚介類、野菜などを使用し調理した食中毒が最も多く、原因食品を食べてから8~15時間後に腹痛、下痢を生じます。特に下腹部がガスで張り、症状は約24時間程度続きます。感染性胃腸炎の症状としては軽い方です。
食中毒を起こす微生物 ウェルシュ菌|「食品衛生の窓」東京都福祉保健局

横浜市衛生研究所:ウエルシュ菌による食中毒について

「どんな病気?」前半を参照。

ボツリヌス菌によるもの

ボツリヌス菌はA~G型の7つの型に分類される菌で、全世界の土壌や湖や海岸に分布しています。日本では、北海道の川・湖・海岸など、青森県の十和田湖、滋賀県の琵琶湖などに分布しているそうです。

この菌は酸素のない場所で、水分や栄養分、温度などの条件が揃うと、猛毒の神経毒であるボツリヌス毒素を産生し、適切な治療を受けなければボツリヌス食中毒の致死率は30%以上にものぼるとされています。

この毒素が付いた食べ物を食べると、神経伝達物質の「アセチルコリン」に影響を及ぼします。症状としては視力障害・言語障害・嚥下障害など、神経が麻痺します。重症な場合は死に至ることもあります。

ボツリヌス食中毒の他に、「乳児ボツリヌス症」という乳児が頑固な便秘状態になる病気もあります。他の症状は、便秘・全身の脱力状態・頸部筋肉の弛緩・無表情・瞳孔散大・哺乳力の低下・泣き声が小さくなるなどです。これはボツリヌス菌の芽胞が付いた食べ物を摂取するのが原因です。

ボツリヌス食中毒の原因となる食品は、酸素のない状態で密閉されている自家製の缶詰、瓶詰などが最も多くなっています。乳児ボツリヌス症では、蜂蜜が主な原因食品です。1987年に厚生省が1歳未満の乳児に蜂蜜を与えないように通達したところ、乳児ボツリヌス症の発症頻度は減少しました。
食中毒を起こす微生物 ボツリヌス菌|「食品衛生の窓」東京都福祉保健局

毒性が強いボツリヌス菌食中毒について~レトルト類似の真空パック食品に注意~ : トピックス : 食品等の検査 |  一般財団法人 東京顕微鏡院

IDWR:感染症発動向調査

臨床症状

感染しやすい時期は?
夏場に多い感染性胃腸炎

サルモネラ菌や腸炎ビブリオ、腸管出血性病原性大腸菌など細菌性の感染性胃腸炎は夏場に流行します。食中毒をきたす細菌の多くは高温多湿な環境を好むため、気温と湿度が高くなる梅雨の時期から流行が始まります。また夏場は夏バテによって体の抵抗力が低下しやすくなることも要因として挙げられます。
食中毒

冬場に多い感染性胃腸炎

ノロウイルス、ロタウイルスなどウイルス性の感染性胃腸炎は冬場に流行します。
感染性胃腸炎

症状と治療法
主な症状

細菌による感染性胃腸炎では、細菌が感染することによって胃腸炎症状をきたす「感染型」と、細菌が産生した毒素によって胃腸炎となる「毒素型」があります。感染型では感染後1~4日で発症することが多く、主な症状は腹痛、下痢、発熱などです。

サルモネラ菌、腸炎ビブリオ、カンピロバクター、腸管出血性病原性大腸菌などがあてはまります。毒素型では食後2~24時間と比較的早期に発症します。主な症状は吐き気、嘔吐、腹痛、下痢などで、発熱はあまりみられません。
感染性胃腸炎

その時の症状に合わせた治療

感染性胃腸炎の治療の基本は、対症療法になります。嘔吐や下痢がみられる場合は脱水症状をきたさないよう、電解質を含んだ水分の摂取が勧められますが、嘔吐が激しく経口摂取できない場合は点滴による補液が必要となることがあります。

胃腸炎症状があるときは胃腸を休ませることがより早い回復に重要であるため、無理に食事を摂る必要はありません。症状が回復してきたら、消化のよいものから少しずつ摂りはじめるようにします。

細菌性胃腸炎の重症例では抗生剤が効くこともありますが、ウイルス性胃腸炎では抗生剤は効果がなく、特効薬とされる薬もありません。また抗生剤は一部の細菌(腸管出血性病原性大腸菌など)では症状を悪化させるため、原因となっている病原体の特定が確実になされるまでは投与されないことが多いです。

止瀉薬(下痢止め)は病原体によっては症状を悪化させる可能性があり、また一般に病原体の排出が遅れて症状を長引かせてしまうため、基本的には投与されることが少ない薬です。制吐剤(吐き気止め)も一般にはあまり処方されませんが、重度の嘔吐がみられるばあいには考慮されることがあります。

ウイルス性の感染性胃腸炎の場合、治療法はありませんがワクチンによる予防が可能なものもあります。ロタウイルスワクチンは、小児に多くみられるロタウイルス感染症に有効なものですが、定期接種ではないため自費接種とります。毎年冬になると猛威を振るうノロウイルスのワクチンは、現在はまだ研究中とのことです。
はじめに: 胃腸炎: メルクマニュアル18版 日本語版

ワクチン

完治までの期間

ウイルス性胃腸炎は一般的に細菌性胃腸炎よりも軽症なことが多く、12時間程度の嘔吐ののちに下痢となり、大抵3~4日程度で症状が落ち着きますが、1週間程度続くこともあります。

嘔吐や下痢といった症状は病原体を体外へ排出しようとする体の防御反応であるため、制吐剤や止瀉薬といった薬でそれらの症状を抑えることは病原体を体内に滞留させることになり、症状を長引かせたり悪化させたりすることがあります。

症状が治まっても1週間程度、長い場合は1カ月程度は便の中にウイルスや菌が含まれますので、周囲への二次感染とならないように注意が必要です。
菊地医院 内科,小児科,外科,皮膚科 往診

予防法は?
消毒はこまめにする

トイレの床やドアノブは塩素系漂白剤を使い、布で拭くようにします。調理器具、まな板、包丁、食器、布巾、衣類などは熱湯で消毒すると有効です。ノロウイルスやロタウイルスは消毒用のアルコールでは殺菌できませんので、ハイター、ピューラックスなどの次亜塩素酸ナトリウムを使用するとよいでしょう。
感染性胃腸炎

ノロウイルスなど感染性胃腸炎の予防法/健康政策課/とりネット/鳥取県公式サイト

4.ノロウイルスを消毒する

手洗いとうがいは基本

手洗いとうがいをこまめにするようにしましょう。特に手洗いはトイレの後、食前、食後、調理前、赤ちゃんのおむつの交換後、吐物を処理した後は石鹸を使い、丁寧に洗うことが重要です。石鹸はしっかりと泡立て、手の甲や指の間、手首も何回か洗います。

できればブラシを使い、爪の間も洗いましょう。よく石鹸で洗ったら水で十分にすすぎます。タオルは共有しないで、ペーパータオルを使い手を拭くようにしましょう。
ノロウイルスなど感染性胃腸炎の予防法/健康政策課/とりネット/鳥取県公式サイト

1.ウイルスを洗い流す

感染性胃腸炎

感染予防のための手洗い方法/健康政策課/とりネット/鳥取県公式サイト

食品は十分加熱するように気を付ける

ウイルス・細菌は熱をよく加えるようにし、85℃以上の高温で最低でも数分加熱するようにすると、多くの病原体は死滅します。中には熱では死滅しない、芽胞を形成するタイプの細菌がいますので、調理後は長時間放置しないようにしましょう。
感染性胃腸炎

ノロウイルスなど感染性胃腸炎の予防法/健康政策課/とりネット/鳥取県公式サイト

6.加熱食品や調理器具等は、85℃以上で1分間以上の加熱が有効です

ノロウイルスを広げないように気を付ける
予防方法というよりは、人にノロウイルスを感染させないように気を付けることも重要です。もしノロウイルスに感染したら、数日で症状は治まりますが、1週間~1ヶ月は便の中にウイルスが存在するといわれていますので、洗う前の手で人や物を触るのはやめ、手をよく洗うようにしましょう。
ノロウイルスなど感染性胃腸炎の予防法/健康政策課/とりネット/鳥取県公式サイト

5.自分がノロウイルスを広げない

子供が感染するとどうなるの?
免疫力が弱い子供は重症化しやすい

小児は免疫力や体力が弱く、重症化しやすいため注意が必要です。小児は大人と比較して少量の病原体で感染症を発症するため、大人は平気でも小児は感染することがあります。また嘔吐や下痢などの症状で脱水症状をきたしやすく、処置が遅れると重篤な状態になることがあります。
ノロウイルスなどによる感染性胃腸炎の予防について

おむつや吐瀉物の処理方法

子供が感染性胃腸炎を発症した場合、病原体を含む便や吐瀉物に直接触れないように気をつけなければなりません。処理する際は使い捨てのエプロンやマスク、手袋を装着し、キッチンペーパーなどを使用して、処理後は石けんでよく手を洗い、うがいも忘れずに行いましょう。

吐物の拭き取りに使用したキッチンペーパーやタオル、汚染した衣類などはビニール袋へ入れ、速やかに密閉して衛生的に廃棄します。このときビニール袋に、適正な濃度(塩素濃度200ppm程度)に希釈した次亜塩素酸ナトリウムを廃棄物が十分に浸るように入れることが望ましいです。市販の塩素系漂白剤の塩素濃度は5%程度であるため、約250倍に薄めましょう。

嘔吐や便で汚れた床は、1000ppmの次亜塩素酸ナトリウムを多めにペーパータオルに含ませ、汚れた箇所にしばらく置いた後水拭きします。ノロウイルス菌やロタウイルスは菌などは、乾燥させると空気感染する可能性がありますので危険です。掃除中は窓を開けましょう。

もし汚れたものを捨てることができない場合は、塩素系漂白剤や熱湯につけ置き消毒するようにしましょう。
ノロウイルスなどによる感染性胃腸炎の予防について

広島市 – 感染症トピックス/ノロウイルスによる感染性胃腸炎

予防方法の4. 患者の便、吐物の処理 (4) 、 (5)、(6)

脱水症状に注意し、早めに病院へ

小児が感染性胃腸炎になると、嘔吐や下痢によって体の水分が失われ、また水分をうまく摂取できないことが多いために脱水症状をきたしやすいです。脱水傾向になると活気がなくなり、泣いても涙が出てこなかったり、口の中が乾燥するといった症状がみられるようになります。

脱水のために下痢が出なくなることもありますが、症状が軽快したわけではないため注意が必要です。小児が嘔吐や下痢の症状を呈した場合は、こうした脱水症状をきたす前に早めに病院を受診させるようにしましょう。
嘔吐下痢症/感染性胃腸炎 ノロウイルスを中心に

食欲がない時は無理に食べさせない

感染性胃腸炎は、重症にならないためにも胃や腸を休めさせることが大事です。下痢や嘔吐で具合が悪く食欲がない時は、無理に固形物を食べる必要はありません。食べ物を欲しがらないときは胃腸の調子がよくないということなので、無理に食べさせるとよくありません。

ただし脱水症状にならないように、水分は十分に与えることが大切です。電解質を含むスポーツドリンクが最も適しています。例え喉が渇いていても一気に飲ませず、少量ずつにしましょう。

食べ物を与えるのは、嘔吐や下痢などの胃腸炎症状が治まり、食欲が回復して本人が食べ物を欲しがるようになってからで構いません。回復期は加熱してあるものを与えるようにします。おかゆ・重湯・スープ・うどんなど少量から始めるようにします。

しばらく休ませた胃腸に急に食べ物を入れると負担が大きくなりますので、再び症状が出ないことを確認しつつ普通食に近づけていきましょう。

水分も欲しがらない、または飲んでも吐いてしまうような場合は点滴による補液治療が必要となりますので、速やかに病院を受診しましょう。
感染性胃腸炎の治療

小児科 佐藤寿一クリニック 町田市の内科 JR町田駅前のクリニック,相模原市,八王子市,喘息,糖尿病,呼吸器,アレルギー

家庭で対処すること:

看病する人の注意点
使い捨てのものを使う

吐物や便には菌が含まれていますので注意が必要です。掃除をする時の感染を防ぐため、使い捨てのマスクや手袋を使うようにしましょう。汚物が手に付着したり、菌を口から吸いこんでしまうと危険です。

感染性胃腸炎の時の嘔吐物の処理の仕方 (2012.03) | たかだこどもクリニック

二次感染予防について 「便や嘔吐物には大量のウイルスが含まれていますので、……マスクをしてください。」

タオルなどは必ず分ける

二次感染を予防するために、タオルやバスタオルの共用は絶対に避け、個々で別のタオルを使うようにしましょう。手洗いなどの際は、タオルよりもぺーパータオルを使い、使用した後は捨てるとなお良いです。
感染性胃腸炎(ノロウイルスなど)について:横浜市保健所

家庭内等での二次感染を防止 「ご自身やご家族に症状がある…… 注意しましょう。」 ・タオルやバスタオルの共用はやめましょう。

患者が使ったものは消毒する

感染性胃腸炎を発症している人は症状が消失したあとも1カ月程度は排菌し続けていると考えて、二次感染予防に努めるのが得策です。保菌者が使用したものは全て消毒し、家族間の感染を防ぎましょう。衣類は塩素系漂白剤か熱湯につけ置き洗いし、食器などは次亜塩素酸ナトリウムで消毒を行いましょう。
ノロウイルスなどによる感染性胃腸炎の予防について

仕事や学校はお休みした方がいい?
子供は医師や学校と相談して決めましょう

感染性胃腸炎は学校保健法による規定がないため、出席停止期間などは定められていません。流行性嘔吐下痢症は「第三種学校伝染病」に該当し、学校において流行が起こった場合、流行を防ぐために必要であれば学校長が学校医の意見を聞き、条件によっては出席停止の措置をとることができると定められています。

腸管出血性大腸菌感染症の場合は、症状があるケースでは医師によって伝染の恐れがないと認められるまでは出席停止となります(無症状の場合は出席停止の必要はありません)。感染性胃腸炎を発症した場合の欠席期間は、主治医や学校と相談して決めましょう。
学校伝染病について 北九州地区小児科医会

大人の場合2〜3日くらい

ウイルス性胃腸炎の代表であるノロウイルスによる胃腸炎では、嘔吐や下痢といった症状が現れる期間は平均して24~48時間程度です。細菌性の胃腸炎の場合は病原菌によって異なりますが、重症ではないケースでは大体2~3日程度で治まることが多いです。

感染性胃腸炎は「感染症法」の第18条で5類感染症に位置づけられていますが、5類感染症は感染しても就業制限はありません。そのため各会社の社内規定や就業規則などに準じることとなりますので、まずは会社や上司に感染性胃腸炎である旨を報告し、相談するようにしましょう。
東京都感染症情報センター » 感染性胃腸炎(ウイルス性胃腸炎を中心に) infectious gastroenteritis

感染症と休業手当 – 吉田労務管理事務所

食品を扱う職場では規定がある場合も

食品に関連する会社では、取り扱う食品が病原菌に汚染されることは絶対にあってはならないことなので、感染性胃腸炎については詳細に社内規定が定められているところもあります。感染してしまった場合は必ず会社に報告し、指示を仰ぐようにしてください。
感染症と休業手当 – 吉田労務管理事務所

まとめ

感染性胃腸炎はウイルス性胃腸炎と細菌性胃腸炎にわけられます。ウイルス性胃腸炎は冬季、細菌性胃腸炎は夏場にそれぞれ流行するのが特徴です。一般的に細菌性胃腸炎よりもウイルス性胃腸炎のほうが軽症で済むことが多いとされています。

細菌性胃腸炎は細菌の感染によって胃腸炎症状をきたすものと、細菌の生成する毒素によって食中毒となるものがあります。細菌の種類によっては重篤な状態となり、死に至ることもあります。

感染性胃腸炎を予防するための基本は、手洗い・うがいの施行です。特に身近な人が感染性胃腸炎を発症した場合、症状が治まった後も便などに病原体が含まれますので、オムツなどの取り扱いには十分注意しましょう。

また、食材にはよく火を通すことも大切です。特に肉類は、生では食さないようにしましょう。生肉などを切ったあとは、包丁やまな板などの調理器具を消毒することも忘れないようにしましょう。調理したものを常温で保存しておくことも危険です。加熱によって細菌は死滅しても、常温の食品中で細菌が産生した毒素は分解されません。

感染性胃腸炎の感染経路はヒトからヒトへ感染するパターンと、汚染された食品を摂取することで感染するパターンがあります。それらの感染経路を意識し、感染性胃腸炎にかからないよう、流行する季節は特に予防を心がけるようにしたいですね。