生理とホルモンは切っても切れない関係。ホルモンと一口に言ってもいくつかのホルモンがあります。生理と関係しているのは主に女性ホルモンと呼ばれているものです。女性ホルモンについてあなたはどれだけ知っていますか?女性ホルモンについて詳しく考察すると共に、ホルモンバランスを整えるための3つの簡単な方法も併せてご紹介します。

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目次
生理と女性ホルモンの関係って?
女性ホルモンってどんなホルモン?その働きとは?
女性ホルモンには2種類ある
エストロゲン(卵胞ホルモン)は卵胞を刺激し女性らしくする
プロゲステロン(黄体ホルモン)は妊娠成立準備をする
女性ホルモンがイライラなど感情に影響を与える
ホルモンバランスは乱れやすい
ホルモンバランスを整える3つの方法
食生活を改善する
適度な運動をする
サプリメントを飲む
ホルモン剤を試す
ホルモンメカニズムを理解して快適な生活を
生理と女性ホルモンの関係って?

女性に一定周期で生理が起こること、それは全て女性ホルモンと呼ばれるホルモン分泌に起因しています。女性の体は約28日〜30日を1周期として、妊娠するために卵胞を育てるためのホルモンが出る時期と、排卵後に妊娠を成立させるためのホルモンが出る時期に分かれています。

妊娠が成立しなければ妊娠を継続するためのホルモンが減り、生理が起こる仕組みになっています。このように、生理とホルモンは実に密接に関係しているのです。

女性ホルモンってどんなホルモン?その働きとは?
女性ホルモンには2種類ある

女性ホルモン、女性であれば聞きなれた言葉ですが実は女性ホルモンという名前のホルモンは存在しません。そもそもホルモンとは、体内や体外に起こった事象に対応して体内のある器官で生成・分泌され、血液や体液を通して体内を巡り、特定の細胞で効果を発揮する物質と定義されています。

女性が経験するであろう生理・妊娠・出産に関わる女性ホルモンと呼ばれるものには、プロゲステロン(黄体ホルモン)とエストロゲン(卵胞ホルモン)の2種類があります。この女性特有のホルモンが一定の周期で増えたり減ったりを繰り返すことで生理が起こります。それぞれが異なる働きをしているのでその性質を次に紹介します。

エストロゲン(卵胞ホルモン)は卵胞を刺激し女性らしくする

エストロゲン(卵胞ホルモン)は脳の視床下部から下垂体を刺激するホルモンが分泌されることによって、下垂体が反応し卵胞を刺激するために分泌されるホルモンです。その刺激を受けて卵巣は、卵胞を成熟させます。成熟しきったところで卵子が卵胞から飛び出すことを排卵と呼んでいます。

エストロゲンは排卵までのおよそ2週間分泌されます。女性らしいからだをつくり、この時期には肌の調子が良くなったり、ウエスト部分がくびれたりと見た目にもいいことづくしです。生理前とは違い、気分が安定していると感じる方も多いようです。

エストロゲンの分泌が十分でない場合には、卵胞が成熟せず排卵が行われなかったり、未成熟な卵子しか排卵されなかったりと、妊娠に大きく関わってくるホルモンです。

プロゲステロン(黄体ホルモン)は妊娠成立準備をする

プロゲステロン(黄体ホルモン)とは、排卵の直後から卵巣で生成される女性ホルモンの一つです。妊娠するために重要な排卵時に卵子は卵胞という袋から卵管に向かって飛び出します。卵子が飛び出した後に残された卵胞が黄体に変化し、プロゲステロンが分泌されるようになります。

排卵後に分泌されるプロゲステロンは妊娠成立のために体の準備を整えるために分泌されるホルモン。生理が始まるまでの間に分泌量が増えていきます。その作用によって、子宮内膜が厚くなりお腹周りの皮下脂肪も厚くなります。更に、妊娠に備えて水を蓄えるのでむくみやすくなり便秘がちになったり、体重が増加したりする人もいます。

また、プロゲステロンの分泌が増加することによりエストロゲンの分泌が減少し、肌荒れや髪のぱさつきを感じたり、気分が落ち込んだりいつも以上にイライラし攻撃的になることもあります。

女性ホルモンがイライラなど感情に影響を与える

プロゲステロンとエストロゲンの働きについて簡単に紹介しましたが、この2つの女性ホルモンの増減が実は私たち女性の感情と大きく関わっています。悲しいことがあったわけではないのに、何故か気分が晴れない。何となくうきうきして感情が安定している。そんな感情の浮き沈みは、女性ホルモンによって引き起こされているかもしれないですね。

女性らしい体をつくるエストロゲン、それが分泌されている排卵までの2週間は肌の調子も良くウエストも締まりそして気分が安定します。一方、エストロゲンの分泌が減少しプロゲステロンが分泌されるようになると頭痛や肩こり、イライラやウツの症状などが出てきてしまいます。

普段何気なくやり過ごしてしまえることも、生理前だとついカッとしてしまう。そんな経験女性なら1度は身に覚えがあるのではないでしょうか。理由がわからない気分の浮き沈みを感じたら、女性ホルモン分泌のメカニズムを思い出しましょう。ホルモンの影響で感情が左右されていると納得できれば気分が落ち着きますよ。

ホルモンバランスは乱れやすい

女性ホルモンは絶えず分泌の増加や減少を繰り返していることは説明しましたが、この増減が一定のバランスを保つことができいない、ホルモンバランスの乱れが多くの女性を悩ませています。ホルモンバランスはとても簡単に乱れがちなのです。

女性ホルモンは、不規則な生活、睡眠不足、過度なストレスなどに影響を受けます。通常約2週間交代でバランスよく分泌される2種の女性ホルモンですが、どちらか一方が過度に分泌される、若しくはどちらも十分に分泌されない、その様な事態に陥ることも珍しくありません。

自分では気づかないうちに、エストロゲンが不十分で実は排卵することができていなかったという事や、プロゲステロンが足りなく、受精はしているのに毎回内膜で受精卵が育つことができない事が体の中で起きている可能性もあるのです。

体調不良やいつもと違う症状を感じたら、ホルモンバランスが乱れていないかどうか自分の体を観察してみましょう。血液検査で簡単にホルモン分泌の値をチェックすることもできますので、必要な場合には婦人科を受診しましょう。

ホルモンバランスを整える3つの方法
ホルモンのバランスはとても繊細で、ちょっとしたストレスや不規則な生活習慣、環境の変化などで簡単に乱れがちです。ホルモンバランスが乱れると便秘や下痢になったり、肌が荒れたり、気分が沈んだり、ひどい症状としては月経不順や無月経という症状まで現れてしまいます。

365日お付き合いしなくてはいけない女性ホルモン、折角ならバランスをうまく保ちたいものですよね。そこで、簡単に実践できるホルモンバランスを整える方法を3つ紹介します。

食生活を改善する

ホルモンバランスを整えるために、食生活を見直すことはとても重要なことです。栄養が偏った食事や不規則な時間の食事はホルモンバランスが乱れる原因になります。糖質や脂質の取りすぎ、インスタント食品ばかりを摂取することも乱れの原因となるようです。

基本的には規則正しく、栄養が偏っていない食事を取るということが一番重要なのですが、食事で不足しがちなホルモンを補うような食事を心がけるとよりホルモンバランスを良好な状態に保つことができますので、食事の内容に気をつけてみましょう。

イソフラボンは大豆食品全般に含まれている成分です。イソフラボンは女性ホルモンの一つエストロゲンと同じ構造をしているため、体内に入るとエストロゲンと似たような働きをしてくれます。エストロゲンが減少すると肌や髪のツヤが少なくなり女性らしさも失われてしまいます。

大豆イソフラボンは、納豆や豆腐、大豆そのものや豆乳、味噌、きな粉など簡単に手に入る食材に含まれていますので、意識して摂取するようにしましょう。更年期のような症状や生理不順の改善などにも効果があると言われています。

ビタミン類も大事な要素です。ビタミンEは酸化防止剤にも使われることがあるように、体の酸化を防止してくれるアンチエイジング効果も期待できるビタミン。ナッツ類やアボカド、かぼちゃなどに含まれており女性ホルモンを活発化してくれます。

また、魚類に含まれているビタミンB6も女性ホルモンを分泌するために必要なビタミンです。肉食に偏らず魚も積極的に食事に取り入れるようにしましょう。ビタミンB6はバナナにも含まれますので朝食やおやつにバナナを食べてもいいですね。

適度な運動をする

運動と女性ホルモンの関係と言われてもあまりピンとはこないですよね。しかし、適度な運動は女性ホルモン分泌を調整する働きがあります。簡単にできるウォーキングやランニングなどの有酸素運動や水泳などもいいですね。週に2~4時間を目安に頑張ってみましょう。

最近人気のスクワット。こちらもホルモンバランスを整えるためにとても効果的ですのでお勧めです。スクワットは一番大きな腿の筋肉を自宅でも簡単に、かつ効率的に鍛えることができます。筋肉量が増えると代謝が良くなり体温も高くなり体を冷やさずに済みます。

体を冷やすという行為は自律神経や女性ホルモンのバランスを崩してしまうので女性にとってはご法度。スクワットなど適度な運動で効率よく筋肉量を増やして代謝を上げ、全身を温めてあげましょう。

ホルモンバランスを整えるためには、良質な睡眠も欠かせません。適度な運動をすることでストレスが解消され、適度な疲労感も得られます。運動後の心地よい疲労感によって、より眠りやすくそして深い睡眠が可能になります。深く良質な睡眠は自律神経のバランスを整えますので、女性ホルモンバランスも同時に整えることができます。

サプリメントを飲む

食生活でなるべく自然に取り入れたいホルモンを整える栄養素ですが、中々全ての栄養素を食事で摂取することは難しいですよね。補助的に使いたいのはサプリメント。サプリメントだけに頼るのではなく、あくまで補助的な手段と位置づけて摂取しましょう。

食生活でも重要なビタミンEやビタミンB6はサプリメントでも摂取可能です。また、大豆イソフラボンのサプリメントもあります。大豆成分が体内に入った後、大豆イソフラボンに含まれるダイゼンを処理する際にエクオールという成分が作られます。このエクオールもホルモンと同じ働きをします。

マカは最近では妊活サプリメントとしても注目されているように、アミノ酸が豊富に含まれておりホルモンバランスを整える働きが期待できます。また、ホルモンを整えるだけではなくマカを摂取することで滋養強壮の効果が得られるという話もあり、体全体にいい効果が期待できそうです。

ホルモン剤を試す

極度の便秘や肌荒れ、生理不順、PMS(月経困難症)、貧血などの症状が見られる場合はホルモンバランスの乱れが深刻なサインかも。治療が必要な場合もあるので、早めに婦人科を受診するようにしましょう。

ホルモンバランスを整えるための薬で代表的なものはピルです。低容量ピルはその名の通り低容量なので一番最初に処方されやすい経口薬と言えるでしょう。低容量ピルにはプロゲステロンとエストロゲンどちらも含まれており、服用することで妊娠したときと同じ状態を作ります。ホルモン分泌の上下が少なくなるので、症状が改善されるのです。

ただ、ピルには副作用が出ることもあり、頭痛や吐き気、めまいなどの症状を感じる場合は服用を中止しましょう。また、最近では医師の処方がなくネットなどでの入手が不可能とは言えません。服用中に経過を見てもらうことも重要ですので、必ず医師に処方してもらってください。

漢方薬を試してみるのもいいかもしれません。漢方薬は即効性は期待できませんが長い時間をかけて体質を改善するのでホルモンバランスを根本的に改善したい方は漢方医に相談してみましょう。

ホルモンバランスを整えるためには自律神経の働きを整える必要があります。当帰や芍薬、桂皮などの生薬が配合されているものが多いですが漢方はそれぞれの体質に合わせて飲むべきものが違いますので、医師と相談の上服用しましょう。

ホルモンメカニズムを理解して快適な生活を

女性のカラダは、常に女性ホルモンの分泌が増えたり減ったりという苛酷な環境に置かれています。女性のココロやカラダに影響を与える女性ホルモンとは一生のお付き合いです。より快適な生活を送るために、女性ホルモンのメカニズムを理解し、ホルモンバランスを良好に保つよう心がけることが大切ですね。